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石神井公園周辺メモランダム
by kazaakari
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石神井案内-08
ー石神井という文学の聖域ー

#24.石神井という文学の聖域-

★西武池袋線大泉学園駅そばの"ゆめりあホール"にて2009年10月17日
練馬区文化振興協会主催の講演会「練馬の文学発見」第二回『五味康祐の横顔、そして石神井という文学の聖域』という催しがあった
講師はエッセイストの小玉武氏(休憩を挟んで約2時間の講演)

雑誌「東京人」2008年12月増刊号「三鷹に生きた太宰治」64~65ページに
「檀一雄」に関したコラムを小玉氏が書いている
最後に「この二人の作家によって、三鷹も石神井もある種の文学的聖域となったことだけは
疑えない事実であろう」と結んでいる(*二人の作家/檀一雄、太宰治)

★東京西郊、「石神井」文学圏と作家たち(講演会資料より、石神井公園周辺に澄まう作家・俳人たち)
檀一雄、太宰治(三鷹)、真鍋呉夫、
五味康祐、庄野潤三、
松本清張、梅崎春生、藤沢周平、色川武大、高橋源一郎、安東次男、
石田波郷、森澄雄、村山故郷、星野麦丘人、黒田三郎、野村万作、等々.............
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★石神井という土地が「トポス」としてもともとどのようなポテンシャルを持っていたのか
ひとつのキーワードは「石神井ホテル」かもしれないし
もうひとつの種として大正13年から昭和8年の間あった東京商大予科(現・一橋大)石神井キャンパスの
存在があるそうだ.....西武線の発展とも無関係ではないらしい(講演会から)

ー団地@石神井ー

#25.新潮選書「団地の時代」と石神井
*学生の頃「私鉄沿線(西武線)に住んでる人は同じ沿線に引っ越す」のではといった仮説?を直感だけでかってに考えていた事があった
その辺り実証というか背景や実例などもいろいろと見聞きするようになった
そんな話も含めて「団地の時代」に合点がいった
「団地の時代」原武史・重松清 著 /新潮選書 2010年5月

key words
*「居住環境の良好な」「教育環境」のために郊外へ「普通」の誕生
*私鉄沿線文化/西武と東急/西武的郊外と東急的郊外
*(東急)広告郊外-上質な暮らし-メディア戦略-セキュリティ感覚-多摩田園都市というヴィジョン
*遠くまで伸びるコンクリートの高架の線路/JR中央線
*(西武)江戸時代からのケヤキのある風景-市民主義文化-大団地
*西武沿線の大団地の出現(1950年代後半〜)

<石神井周辺の集合住宅>
最近の石神井の変わらぬ風景を維持できるのは「風景をシェアできる」「団地」かもしれない
西武的郊外の一つの要素に大団地の存在は「団地の時代」での指摘にもあった
「はからずもデザインされてしまう」石神井公園駅周辺にあって強固な風景のエレメンツとして維持が可能であろうか?
街にとって「人が歩ける」ということがどんなにか大きな事か示してくれるのもこの辺りかもしれない (2010Aug04w)
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石神井案内-08_b0197979_17187.jpg

上から
#01.都営石神井8丁目アパート(石神井ハイツ)
#02.都営南田中アパート
#03.都営石神井2丁目アパート・高野台5丁目アパート
#04.石神井公園団地
#04.都営上石神井アパート
#05.上石神井ハイツ
#06.パークサイド石神井(UR都市機構)
●2010年8月3日撮影
★滝山団地(東京都東久留米市滝山・1968年入居開始)
★ひばりが丘パークヒルズ(UR都市機構)、ひばりが丘団地(東京都西東京市ひばりが丘・東久留米市・1959年入居開始)
●2010年8月6日撮影
by kazaakari | 2013-01-04 16:51 | 石神井型録HPより
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